GSの代車です。
たまにブレーキが効きが悪くなるらしく、
「今は大丈夫だけど、お客様に代車として貸すにはちょっと・・・」
ということで、とりあえず点検します。
まず、ブレーキが効きが悪い時は、エンジンも調子が悪くなるとのことでしたので、
足廻りより先にエンジンのほうから点検していきます。
エンジン調子とブレーキの効きが関連している所といえば、バキューム(負圧)ですので、
その辺りが一番怪しそうです。
エンジンをかけてしばらくすると、アイドリングの回転がおかしくなってきました。
ブレーキを踏んでみると、確かに少しペダルが硬いです。
早速点検していきましょう。
最初にホース類の破れが無いか点検します。
ブローバイのホースが破れていましたが、関係ない所なので、
とりあえず応急処置だけしておきます。
ホース類・・・OK
次にマスターバックを点検します。
マスターバックのホースを抜いてみても変化なし。
マスターバック・・・OK
そして、ダイハツEFエンジンで暖機後の不調と言えば、VVTかな~
というわけで、テスターを繋いでみます。

目標変位角に対して、実変位角がほとんど動いていないことがわかります。
なのでVVT関連の不調で間違いなさそうです。
まずは、一番簡単に点検できるオイルコントロールバルブ(OCV)を見てみます。

OCVのカプラーを抜き差ししていると、バルブの作動音がだんだん弱くなってきました。
まもなく、カム角が約50°で固定になってエンジンがハンチングしだしました。
この状態でOCVを外してみると、中のピストンが中途半端な位置で引っ掛かっています。

通常時はこんな感じです。

ということで、サクサクっとOCVを交換しました。

きちんと目標変位角に対して、バッチリ実変位角が動いています。
これで修理は完了です。
今回の修理は、先にエンジンの方から点検していたので良かったのですが、
先にブレーキをバラしていたら、ドツボにハマっていたかもしれません・・・(^_^;)