マツダ タイタンのクラッチが切れないということで、積車で引き取りに行きました。

まずは点検です。
走行距離30万キロオーバーでクラッチ不良とのことでしたので、おそらくクラッチ板の摩耗だろうとペダルを踏んでみると、やはりギヤが入りません。
「やっぱりクラッチ減っとるなー」と、もう一度ペダルを踏んでみると・・・
今度はなぜかギヤが入ってしまいました!?
でも2秒位でエンスト・・・
もう一度やっても同じ・・・
「なんで~~~?」と独り言を言いながら考えてみると、最初の一瞬だけクラッチが切れて、その後ペダルを踏みっぱなしでも、だんだんクラッチが繋がっていきます。
もしかしてと思い、車の下に潜って他の人にペダルを踏んでもらうと、踏みっぱなしなのにレリーズシリンダーが戻っていきます。
「これは油圧が抜けとるなー」ということで、マスターシリンダーをバラします。

バラしてみると、カップのゴム(真ん中のスプリングの下の部品)がだいぶヘタっています。
フルードも当社で車検毎に交換はさせてもらっていたのですが、下のウエスを見てもわかるようにヘドロのように真っ黒です。
やはり不具合が出る前に、定期的にオーバーホールはしないといけませんね。

両端のゴムが今回の犯人です。

念の為、レリーズシリンダーもオーバーホールします。
こちらはカップのゴムはまだ大丈夫ですが、先程のマスターシリンダーと同じくかなり汚れが溜まって、ピストンの動きが悪くなっていましたので、ちょうどオーバーホール時期でした。

まだゴムはしっかりしていますが、ピストンが黒く汚れています。
これらの消耗品を交換して、ピストンやシリンダーをピカピカに磨けば、今回の作業は終了です。