今日は走行距離10万キロのセレナの車検です。
この型のセレナで多い故障は・・・
・ラジエターの水漏れ
・ラジエターの電動ファンの故障
・ダイナモのワンウェイクラッチの故障
・セルモーターの故障
・エアダクトホースの割れ
・エンジン(AT)マウントゴム切れ など・・・
比較的トラブルの多い車種です。

今回の車は走行距離が多いこともあり、セレナ特有の故障に加えて、スパークプラグ、ディスクパッドなどの消耗品や、タイロッドエンドもボールジョイントにガタがありましたので交換します。

こちらがATのマウントゴムです。
中央の黒い部分が切れています。
このゴムはエンジンやオートマの振動を吸収して、ボディーに直接振動が伝わらないようにするための部品です。
ですので、これが切れるとエンジンをかけた時や、シフトをPからDやRに入れた時にドカンとショックがきてしまいます。

そして、これがエアダクトのホースです。
中央の蛇腹部分がパックリ割れてしまっています。
これが割れるのも先程のマウントゴムが関係しています。
このホースはエンジンとエアクリーナーボックス(ボディー)につながっていますので、マウントゴムが切れたことでエンジンの振動が大きくなって、破れてしまいます。
ゴムが新しいうちはまだ柔軟性があるので、蛇腹の部分で振動を吸収できるのですが、年数が経つにつれてゴムが固くなってくると、ひび割れが出てきます。
これが破れてしまうと、アイドリング不調やエンストを起こしますので、年数が経っている車は、セレナに限らず注意が必要な部分です。

消耗品のブレーキパッドです。
右にあるのが新品です。
新品は厚みが約10ミリあるのですが、このパッドは残り約3ミリでした。
パッドは普段見えにくい所にあるので、残りが少なくなってきたら、交換が必要です。
交換目安は3~4ミリです。
今回は走行距離が多かったので、だいぶ費用がかかってしまいましたが、これでしばらくは安心してお乗りいただけます。